化主(読み)ケシュ

デジタル大辞泉 「化主」の意味・読み・例文・類語

け‐しゅ【化主】

教化きょうけの主の意》のこと。転じて、高徳の僧。
新義真言宗で、管長または寺の住職敬称
市街を回り、人々に施物を請い、法を説いて結縁けちえんする禅僧街坊がいぼう化主。街坊

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精選版 日本国語大辞典 「化主」の意味・読み・例文・類語

け‐しゅ【化主】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. ( 教化の主の意 ) 仏のこと。転じて、高僧、知識に用いる。
    1. [初出の実例]「長者譬仏。言国邑落中。長者為主。譬仏於含霊所在常為化主」(出典法華義疏(7C前)二)
  3. 真言宗などで管長または寺の住職の敬称。
  4. 市街に出て、衆生に施物を乞い、寺の費用を弁じ、また、法を説いて結縁する禅僧。街坊。
    1. [初出の実例]「知客。浴主。堂主。炭頭。街坊。化主等。在堂外下間坐」(出典:永平道元禅師清規(13C中)赴粥飯法)

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