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北朝鮮・ミャンマー国交回復 きたちょうせんみゃんまーこっこうかいふく

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知恵蔵2015の解説

北朝鮮・ミャンマー国交回復

北朝鮮の外務次官が2007年4月25日にミャンマー(ビルマ)を訪れ、翌26日に両国の国交回復を宣言する文書に署名した。24年ぶりの復交である。1983年10月9日、当時の首都ラングーン(現ヤンゴン)のアウンサン廟で、韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領一行を狙った爆弾テロが起きた。全大統領は到着直前だったため難を逃れたが、韓国の閣僚や同行の韓国人記者、ビルマ政府関係者ら計21人が死亡した。ビルマ政府は翌11月、北朝鮮の工作員による犯行と断定し、国交断絶を発表した。犯行グループは3人といわれ、1人が現場で死亡、2人は死刑判決(1人は死刑執行、もう1人は終身刑に減刑)を受けた。北朝鮮は、韓国との初の南北首脳会談に応じたり、東南アジア諸国連合(ASEAN)の地域フォーラム(ARF)に初参加したりして国際舞台に積極的に出てくる00年からミャンマー軍政当局側に関係修復をもちかけてきた。北朝鮮はテロ実行を認めておらず、今回の国交回復はこの事件を事実上不問に付す形となった。北朝鮮は米国によるテロ支援国家指定の解除を促す環境作りのためにも、この復交を政治的に利用したいところだ。またミャンマーの豊富な資源にも魅力があろう。ミャンマー政府は北朝鮮の軍事技術や武器などの移転を期待しているとみられる。国際社会では「独裁と軍政の連携」と警戒する見方も出ている。

(小菅幸一 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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