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国交断絶 こっこうだんぜつseverance of diplomatic relations

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国交断絶
こっこうだんぜつ
severance of diplomatic relations

国家間の外交関係その他の交流がとだえること。国交断絶は外交関係の断絶と同じ意味に用いられることが多いが,単に外交関係に限らず,経済関係や個人的交通などを含めて,全面的に国家間の関係が破れることを意味する場合もある。この言葉は国際連盟規約で初めて公式に用いられ,同規約では,国交断絶にいたるおそれのある紛争を平和的処理にゆだねるべきだとした。

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デジタル大辞泉の解説

こっこう‐だんぜつ〔コクカウ‐〕【国交断絶】

国家間の平和的関係を、外交・通商・交通などあらゆる面で断絶すること。

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百科事典マイペディアの解説

国交断絶【こっこうだんぜつ】

国家間の平和関係が全面的に破れること。外交断絶より広く,経済関係・個人的交通の停止も含む。戦争が開始されると交戦国間でこの事態が起こるが,単に紛争が重大化した場合にも起こる。
→関連項目最後通牒戦争

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世界大百科事典 第2版の解説

こっこうだんぜつ【国交断絶】

国家間の平和的友好的な関係の崩壊を指す一般的な概念。国際法上の用語としては〈外交関係の断絶〉(ないしは外交断絶)が通常用いられる。国交断絶は外交関係の断絶と同義に用いられることがあるが,経済,文化,社会等国家間の関係が全面的に断絶する場合を指す広い概念として用いられることもある。また国家承認と国交断絶とは直接関係なく,国交断絶があっても国家としての承認関係は影響を受けない(承認)。外交関係は,国家間の合意に基づいて設定される法的な関係であり,外交関係の断絶は,一方または双方が断絶の意思をなんらかの形で表示することにより生ずる。

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大辞林 第三版の解説

こっこうだんぜつ【国交断絶】

国家間の平和的関係を外交・通商・交通などのあらゆる面で断ち切ること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国交断絶
こっこうだんぜつ

国家間の平和的な友好関係を断絶すること。国交断絶に至るおそれのある紛争の処理を規定した国際連盟規約第12条に由来するが、通常は、国家間の外交関係を断絶する外交(関係)断絶と同義に用いられる。すなわち、特定の国家との関係において重大な意見の不一致があったり、相手国の行動が極度に自国の威信を害するなど、平時に特定国に対して非友好的な態度を表明する必要がある場合、あるいは、武力衝突または戦争に先だってとられる措置である。これを具体的に示すために、自国が派遣した外交使節およびその随員を召還するとともに、自国に駐在する相手国の外交使節および随員に退去を命じて、本国に引き揚げさせるのである。たとえば、1980年4月アメリカは、イランでの米大使館人質事件に対する報復として外交関係を断絶した。
 しかし、国交断絶を全面的な国交(政府レベルでの国家間の交渉)の断絶を意味するとすれば、外交関係と同義ではない。外交断絶自体は領事関係の断絶をもたらすものではなく、国交断絶はこれら両者を含むものと考えられるからである。もっとも実際上は、国交断絶と外交断絶は同じ措置がとられるのであって、区別する実益はない。なお、断絶があっても、当該関係国間の国際法上の関係には原則として影響せず、国家承認の取消しや撤回を意味するものではなく、条約の終了をもたらすものでもない。国家間の交渉は第三国の外交機関を通してもたれるのが普通であり、また、接受国は使節団の公館・文書を尊重し保護しなければならない。しかし、政治的行為としては大きな意味をもち、国連憲章においても、集団安全保障における非軍事的強制措置の一つとして外交断絶を規定している(41条)。[広部和也]

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