匹儔(読み)ヒッチュウ

デジタル大辞泉 「匹儔」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐ちゅう〔‐チウ〕【匹×儔】

[名](スル)匹敵すること。同じたぐい・仲間とみなすこと。また、その相手
「スタンダアルなどの―ではない」〈芥川・文芸的な、余りに文芸的な〉

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精選版 日本国語大辞典 「匹儔」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐ちゅう‥チウ【匹儔】

  1. 〘 名詞 〙 匹敵すること。また、そのもの。なかま。つれあい。
    1. [初出の実例]「婉孌風姿無匹儔、此花果似六郎不」(出典:星巖集‐閏集(1841)蓮塘集・不忍池寓園雑吟三十五首)
    2. 「越路音声の美、曲調の巧、真に匹儔無し、蓋し津太夫」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉一)
    3. [その他の文献]〔曹植‐贈王粲詩〕

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普及版 字通 「匹儔」の読み・字形・画数・意味

【匹儔】ひつちゆう(ちう)

つれあい。なかま。唐・韓科目に応ずる時、人に与ふる書〕天地の濱(ひん)、大江(ほとり)、曰(ここ)に怪物り。蓋(けだ)し常介の品彙(ひんゐ)匹儔に非ざるなり。

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