十三鐘(読み)ジュウサンガネ

精選版 日本国語大辞典 「十三鐘」の意味・読み・例文・類語

じゅうさん‐がねジフサン‥【十三鐘】

  1. 〘 名詞 〙 奈良の法相宗菩提院で、明け七つ時(午前四時)と暮れ六つ時(午後六時)についた鐘の音。また、その鐘。合計一三ついたので、この名がある。また、鹿を殺した一三歳の子どもがこの寺で石子詰の刑に処せられたので、その菩提をとむらうために鐘を鋳てこのように名づけたという俗説がある。
    1. [初出の実例]「誰か子のためのたのもの節句〈友雪〉 けさ奉行十三かねを持せきて〈遠舟〉」(出典:俳諧・六日飛脚(1679))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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