デジタル大辞泉
「十八界」の意味・読み・例文・類語
じゅうはち‐かい〔ジフハチ‐〕【十八界】
仏語。眼・耳・鼻・舌・身・意の六根と、その対象となる色・声・香・味・触・法の六境と、六根が六境を認識する眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識の六識のこと。十八境界。
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じゅうはち‐かいジフハチ‥【十八界】
- 〘 名詞 〙 ( 「界」は[梵語] dhātu の訳。種類の意 ) 仏語。目・耳・鼻・舌・身・意の六根と、その対象となる色・声・香・味・触・法の六境と、さらにそれらを縁として生じた眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識の六識との総称。十八境界。
- [初出の実例]「仏祖は十八界ともに実相義を開説す」(出典:正法眼蔵(1231‐53)諸法実相)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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十八界
じゅうはちかい
aṣṭādaśa dhātavaḥ
仏教用語。すべての存在をわれわれの認識関係からとらえた 18種の範疇。すなわち,眼,耳,鼻,舌,身,意の6種の感覚器官 (→六根 ) と,その対象である色,声,香,味,触,法の6種 (→六境 ) と,対象と感覚とによって生じる6種の心の働き,すなわち眼識,耳識,鼻識,舌識,身識,意識 (→六識 ) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の十八界の言及
【空観】より
…空観という用語自体は中国仏教において成立したものであるが,これをインド仏教にあてはめるならば,およそ3種の空観が存在したと言える。 第1は,原始仏教から[部派仏教]にかけて行われたもので,すべての存在を[五蘊](ごうん),十二処,十八界などの諸要素(法)に分析し,そこに自我はない(人空)と見るものである。これは,自我への執着を絶つことを目的としたが,諸要素の実在を肯定する多元論的実在論に陥った。…
【ダルマ】より
…(3)ものごととしてのダルマ 〈保つもの〉〈支持するもの〉という語源から発して,仏教では,ダルマは,身心を中心として,世界を成り立たしめるさまざまな要素としても解せられた。その一つの分類が,五蘊(ごうん),十二処,十八界というものである。五蘊というのは,身心を基本的に構成する色(しき),受,想,行(ぎよう),識という五つのグループのことである。…
※「十八界」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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