日本歴史地名大系 「十市御県坐神社」の解説 十市御県坐神社とおちのみあがたにいますじんじや 奈良県:橿原市多・耳成地区十市村十市御県坐神社[現在地名]橿原市十市町小字中殿寺(てら)川北岸に鎮座。豊受(とようけ)大神に市杵島姫(いちきしまひめ)命を合祀。旧村社。近世には十三社明神と称し(棟札)、社伝では「古事記」孝霊天皇段の十市県主の祖大目(おおめ)を祭神とする。「延喜式」神名帳十市(とおいち)郡の「十市御県坐神社大、月次新嘗」に比定(大和志)。式内十市御県坐神社は大和六県の一である十市県に鎮座し(「延喜式」祈年祭祝詞)、天平二年(七三〇)神戸の租稲一千七二束のうち四束が祭神料にあてられ(大倭国正税帳)、大同元年(八〇六)神封二戸を寄せられた(新抄格勅符抄)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報