十河城跡(読み)そがわじようあと

日本歴史地名大系 「十河城跡」の解説

十河城跡
そがわじようあと

[現在地名]高松市十川東町

十河氏居城春日かすが川としん川支流吉田よしだ川に挟まれた当地域には、南の山地から多くの丘陵が延び、その間に谷が切れ込んでいる。当城はこの丘陵の先端近くにある。「南海通記」に「三方は深田の谷入にて、南方平野に向ひ大手口とす、土居五重に築きて、堀切ぬれば攻入るべき様もなし」とみえ、要害堅固の城であった。寛文二年(一六六二)十河氏の菩提寺として城跡称念しようねん寺が建立された。本堂付近が本丸跡とされ、その西側は高さ五メートルもの堀切になってさぎ池に続いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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