千葉笑い(読み)チバワライ

デジタル大辞泉 「千葉笑い」の意味・読み・例文・類語

ちば‐わらい〔‐わらひ〕【千葉笑い】

千葉市千葉寺で、昔、大みそかの夜に住民が顔を覆い隠して集まり、奉行役人から一般人に至るまでの行動正否善悪をあげつらったり嘲笑ちょうしょうしたりした行事

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精選版 日本国語大辞典 「千葉笑い」の意味・読み・例文・類語

ちば‐わらい‥わらひ【千葉笑】

  1. 〘 名詞 〙 千葉市中央区の千葉寺(せんようじ)で行なわれた行事。毎年一二月晦日、大勢覆面をして集まり、役人の依怙贔屓(えこひいき)、土地の者の不孝不忠などを批判し笑ったもので、人々は笑われまいとして行跡を慎んだという。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「下総国千葉郡千葉寺にて毎年極月晦日の夜諸人あつまり、面をかくし、頭をつつみ、声をかえて、所の奉行頭人庄屋年寄依怙贔屓善悪をいひて大きに笑ひ褒貶せり。諸役人此笑ひに逢じと常に慎む也。又行跡あしき人親主人不孝不忠の輩此笑ひに逢ては自今をつつしむ。自然のよき教訓也。これを千葉笑ひと云」(出典:本朝俗諺志(1746)四)

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