日本歴史地名大系 「千貫山」の解説 千貫山せんがんやま 宮城県:岩沼市南長谷村千貫山南長谷(みなみはせ)の西方、高館(たかだて)丘陵南端の千貫丘陵、現柴田郡柴田町四日市場(よつかいちば)・槻木(つきのき)との間にある峰。標高一九一メートル。新山(しんざん)、深山(しんざん)ともいわれる。山の尾根には馬のたてがみのように一列に並んで立つ松林があり、千貫松とよばれた。「観蹟聞老志」には「千貫標松」とあって「其嶺上青松万株、随山勢之高低而相連数十町、有屈曲有平直、交翠排青」とあり、海上往来の商船・漁舟が航行中方向を見失ってもこの山上の松樹の列を陸影の中に見付けさえすれば、安堵の胸をなでおろす。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by