千里の馬はあれども一人の伯楽は無し(読み)せんりのうまはあれどもひとりのはくらくはなし

故事成語を知る辞典 の解説

千里の馬はあれども一人の伯楽は無し

世の中に有能な人はたくさんいるが、その才能を見いだせる人物は少ない、ということのたとえ。

[由来] 八~九世紀、唐王朝の時代中国文人かんの「雑説」という文章一節から。「千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず(一日に一〇〇〇里も走るような名馬はいつだって存在するが、その才能を見いだす人物は、いつもいるとは限らない)」とあります。「伯楽」とは、馬の能力を見分ける名人だったという、伝説上の人物です。

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ことわざを知る辞典 の解説

千里の馬はあれども一人の伯楽は無し

名馬はいつの時代でもいるが、その馬を見つけ出して、その能力を発揮させる伯楽はいない。転じて、世の中には、いつの時代でも有能な人材はいるが、これを登用し、じゅうぶん腕を発揮させる為政者はまれにしかいない。

[解説] 韓愈の「雑説」にあることばによるもの。「伯楽」は、中国春秋時代にいた馬を見分ける名人。

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