千里の馬はあれども一人の伯楽は無し(読み)せんりのうまはあれどもひとりのはくらくはなし

故事成語を知る辞典 の解説

千里の馬はあれども一人の伯楽は無し

世の中に有能な人はたくさんいるが、その才能を見いだせる人物は少ない、ということのたとえ。

[由来] 八~九世紀、唐王朝の時代中国文人かんの「雑説」という文章一節から。「千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず(一日に一〇〇〇里も走るような名馬はいつだって存在するが、その才能を見いだす人物は、いつもいるとは限らない)」とあります。「伯楽」とは、馬の能力を見分ける名人だったという、伝説上の人物です。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

ことわざを知る辞典 の解説

千里の馬はあれども一人の伯楽は無し

名馬はいつの時代でもいるが、その馬を見つけ出して、その能力を発揮させる伯楽はいない。転じて、世の中には、いつの時代でも有能な人材はいるが、これを登用し、じゅうぶん腕を発揮させる為政者はまれにしかいない。

[解説] 韓愈の「雑説」にあることばによるもの。「伯楽」は、中国春秋時代にいた馬を見分ける名人。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む