千金の子は市に死せず(読み)センキンノコハイチニシセズ

デジタル大辞泉 「千金の子は市に死せず」の意味・読み・例文・類語

千金せんきんいちせず

《「史記」越世家から》金持ちの子は、罪を犯してもその金力によって死罪を免れることができる。

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精選版 日本国語大辞典 「千金の子は市に死せず」の意味・読み・例文・類語

せんきん【千金】 の 子(こ)は市(いち)に死(し)せず

  1. ( 「史記」の「越世家」及び「貨殖伝序」に見える中国古代の諺「千金之子不於市」の訓読 ) 金持の子は、金の力で危険を免れることができるから市井悪者の手にかかって死ぬことはない。
    1. [初出の実例]「千金の子は市にしなずといへるは、きはめて富貴なるものの子は死ぬべき咎も金銀にて自然はたすかる事もあるをいへり」(出典:仮名草子・智恵鑑(1660)二)

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ことわざを知る辞典 「千金の子は市に死せず」の解説

千金の子は市に死せず

金持ちの子は、まちなかで死ぬことはない。金持ちの子は、悪事を犯しても金の力で刑罰を免れ、市中刑場死体をさらすことはない。

[解説] 「史記―越世家」などに見える中国の古代のことわざ。「千金の子」は、金持ちの家の子。「市」は、市井、まち。

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