升形山城跡(読み)ますがたやまじようあと

日本歴史地名大系 「升形山城跡」の解説

升形山城跡
ますがたやまじようあと

[現在地名]魚津市升方

早月はやつき川右岸の升方ますがた集落を見下ろす山上(標高二四一メートル・比高一一〇メートル)に築かれた山城で、城の南東かど川を挟んで松倉まつくら城と相対し、南方水尾山みずおやま城と尾根続きで結ばれる。城の位置関係から、松倉城本城とした支城網の一角を占める城であったと考えられる。築城時期は不明だが、多くの書上類が最初の城主松倉城主椎名氏の家老小幡九助(九郎ともいう)としているので(「三州志」など)、遅くとも戦国期には存在していたとみられるが、松倉城を中心とした攻防戦のあった南北朝期までさかのぼる可能性もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android