南京繻子(読み)ナンキンジュス

精選版 日本国語大辞典 「南京繻子」の意味・読み・例文・類語

なんきん‐じゅす【南京繻子】

  1. 〘 名詞 〙 絹と綿の交織で、経(たていと)に絹糸、緯(よこいと)に綿糸を用いた繻子(しゅす)。江戸末期、中国から初めて渡来した頃には広東繻子と呼んだ。明治期には京都名古屋桐生などで製織した。なんきん。
    1. [初出の実例]「銘線の小袖に、南京繻子(ナンキンジュス)博多腹合せの帯」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android