南市東遺跡(読み)みなみいちひがしいせき

日本歴史地名大系 「南市東遺跡」の解説

南市東遺跡
みなみいちひがしいせき

[現在地名]安曇川町末広

安曇川と鴨(かも)川に挟まれた沖積平野にある。弥生時代中期末から中世にかけての複合遺跡。昭和五一年(一九七六)発掘調査が始まり、弥生後期と古墳中期に属する竪穴住居跡六十数棟、弥生後期の方形周溝墓一五基、古墳中期と平安前期の大溝跡二条などが検出された。当遺跡の竪穴住居跡の特色は、形態が多種にわたることで、平面プランは円形・方形・五角形の三種、柱穴は四本・二本・無柱の三種、付設遺構は炉・竈の二種である。とくに古墳中期の竪穴住居跡は炉から竈へ移行する画期にあたり、いずれの住居跡からも初期須恵器を伴出することから、炉と竈とが同時に使用されたことが推測できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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