デジタル大辞泉 「南蛮鉄」の意味・読み・例文・類語 なんばん‐てつ【南蛮鉄】 室町末期から江戸初期に輸入された精錬鉄。刀や甲冑かっちゅうの材料として用いられた。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「南蛮鉄」の意味・読み・例文・類語 なんばん‐てつ【南蛮鉄】 〘 名詞 〙 室町末期から江戸時代において、舶来の精錬した鉄の称。甲冑・刀剣などの材料として用いた。なんばんがね。なんば。〔和漢三才図会(1712)〕[初出の実例]「あの黒い色の刀柄に南蛮鉄(ナンバンテツ)の鍔が附いた刀」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「南蛮鉄」の意味・わかりやすい解説 南蛮鉄なんばんてつ 桃山時代から江戸時代初期にかけて輸入された原料鉄。形状は種々であるがひょうたん形のものが多いのでひょうたん鉄とも呼ばれた。材質は和鋼に比し炭素量がやや高く,またリン,硫黄の不純物も多く,決して良質ではないが,舶来品ということで珍重されたらしい。原産地は中近東方面と推察されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報