単伝(読み)タンデン

デジタル大辞泉 「単伝」の意味・読み・例文・類語

たん‐でん【単伝】

[名](スル)
仏の教法一人の僧だけが相続すること。
仏の教法を、言葉文字によらず、心から心へ正しく伝えること。以心伝心

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「単伝」の意味・読み・例文・類語

たん‐でん【単伝】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 仏の教法をある僧がただひとり相続すること。
    1. [初出の実例]「祖祖かならず祖祖に嗣法する、これ証契(しょうかい)なり、これ単伝なり」(出典正法眼蔵(1231‐53)嗣書)
  3. 仏の教法を文字や言語によらないで、直接に心から心へと正しく伝えること。以心伝心。
    1. [初出の実例]「宗門の正伝にいはく、この単伝正直の仏法は、最上のなかに最上なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)辨道話)
    2. [その他の文献]〔碧巖録‐一則・評唱〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「単伝」の読み・字形・画数・意味

【単伝】たんでん

一人だけが伝授する。

字通「単」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android