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以心伝心 いしんでんしん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

以心伝心
いしんでんしん

禅宗用語。元来言葉などを媒介せずに悟りの内容をそのまま人に伝達すること。唐の禅僧慧能に始る言葉。

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デジタル大辞泉の解説

いしん‐でんしん【以心伝心】

仏語。仏法の奥義を、言葉や文字を借りず師の心から弟子の心に伝えること。主に禅宗で用いる。→不立文字(ふりゅうもんじ)
無言のうちに心が通じ合うこと。「以心伝心の間柄」
[補説]「意心伝心」と書くのは誤り。

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世界大百科事典 第2版の解説

いしんでんしん【以心伝心】

心をもって,心に伝えること。仏法の義が,師と弟子(資)との面面相対することによって,師の心から弟子の心に直接伝えられることをいう。釈尊は,霊鷲山(りようじゆせん)において,8万の大衆を前にして金波羅華をかかげ拈(ねん)じたが,それをみた大衆のうち摩訶迦葉(まかかしよう)ただ一人がその意を悟って破顔微笑し,摩訶迦葉は釈尊から正法を授受されたといわれ,そこに心伝心のあったことが示されている。この故事拈華微笑(ねんげみしよう)という。

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大辞林 第三版の解説

いしんでんしん【以心伝心】

〔六祖壇経「法即以心伝心、皆令自悟自解」〕 禅宗で、言葉では表せない仏法の神髄を無言のうちに弟子に伝えること。
考えていることが、言葉を使わないでも互いにわかること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

以心伝心
いしんでんしん

禅宗の用語で、ことばや文字を用いずに仏法の極意が師から弟子へと伝えられること。釈尊が霊鷲山(りょうじゅせん)で8万の大衆に向かい華(はな)を拈(ひね)ってみせたところ、弟子のなかで摩訶迦葉(まかかしょう)1人が釈尊の心を悟り微笑したという故事(拈華微笑(ねんげみしょう))に基づいている。これは、悟りの内容がそのまま師から弟子へと伝授されることを端的に示す寓話(ぐうわ)で、以心伝心の語は不立文字(ふりゅうもんじ)、教外別伝(きょうげべつでん)とともに、禅門の標語となった。転じて、説明不可能な微妙な事柄が相手に伝えられる意にも用いられる。[石川力山]

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