原口統三(読み)ハラグチ トウゾウ

20世紀日本人名事典 「原口統三」の解説

原口 統三
ハラグチ トウゾウ

昭和期の詩人



生年
昭和2(1927)年1月14日

没年
昭和21(1946)年10月25日

出生地
旧朝鮮・京城

出身地
鹿児島県鹿児島市(本籍)

学歴〔年〕
一高文科

経歴
二十歳エチュード」の著者。旧制大連一中から昭和19年旧制一高に進み、フランス文学を学んだ。大連一中時代、清岡卓行に兄事し、詩作を始めた。一高時代の詩は、硬質の叙情の優れた結晶であったが、少数の友人たちの目に触れただけで、すべて自身の手で焼却された。ランボーに心酔し、人生を芸術と見なして、純潔としての死を選んだ。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原口統三」の解説

原口統三 はらぐち-とうぞう

1927-1946 昭和時代の詩人。
昭和2年1月14日朝鮮京城生まれ。大連第一中学をへて一高文科に入学。ランボーに心酔し,詩をかく。3年に在学中,純潔をたもつために死をえらび,昭和21年10月25日逗子(ずし)の海に入水(じゅすい)した。20歳。遺著に「二十歳のエチュード」。清岡卓行(きよおか-たかゆき)の「海の瞳(ひとみ)」は原口をモデルにした小説
格言など】僕の悲しい信条はこうだ。「真実は嘘によって磨かれ鍛えられる」(「二十歳のエチュード」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「原口統三」の解説

原口 統三 (はらぐち とうぞう)

生年月日:1927年1月14日
昭和時代の詩人
1946年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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