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参加の文学 さんかのぶんがくlittérature d'engagement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

参加の文学
さんかのぶんがく
littérature d'engagement

サルトルら実存主義作家の唱える文学。「参加 (アンガージュマン) 」とは,政治,社会,思想上の対立,抗争に際して自分の立場を明確にし,発言や行動の結果に対する責任を引受ける態度をいう。ことに作家,芸術家やその作品についてこの態度が問題とされるのは,彼らの活動が社会的に大きな影響力をもち,その作品が必然的になんらかのイデオロギーを助長する結果を生じるからである。この立場に立てば芸術の「無償性」「芸術のための芸術」といった観念は否定される。実存主義の思想においては,参加はさらに根本的な意義を帯び,義務ではなく普遍的な事実とみなされる。すなわち,個々の人間のあらゆる行動は,周囲の状況に働きかけて波動的な影響を及ぼし,その結果としてある特定の目的の実現に寄与するものであるとされ,これが「参加の状態」と呼ばれる。

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