又兵衛(読み)またべえ

朝日日本歴史人物事典 「又兵衛」の解説

又兵衛

生年生没年不詳
江戸前期,筑前(福岡県)宗像郡鐘ケ崎の海士の代表者。能登出漁し,加賀藩祖前田利家の地方巡視のおり,熨斗鮑を献じて能登の浦々,七ツ島,舳倉島の採鮑権を得,その後藩主利常から鳳至郡に土地を下賜されて,慶安2(1649)年海士町を開く。なお,能登への出漁は永禄年間(1558~70)に又兵衛が羽咋郡千ノ浦辺に漂着したのに始まるとする伝承もある。<参考文献>「乍恐海士又兵衛申上候」(『住吉神社古文書』輪島市教育委員会文化課蔵)

(田島佳也)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「又兵衛」の解説

またべえ【又兵衛】

福島日本酒。酒名は、「真酒躬(まことのさけのみ)」と自称するほど酒を愛した初代又兵衛の名をとり命名。「ふくみ」は甘口の味わいの特別純米酒大吟醸酒全国新酒鑑評会で受賞実績多数。ほか吟醸酒純米酒本醸造酒普通酒がある。原料米は山田錦、日本晴。蔵元の「四家酒造店」は弘化2年(1845)創業。所在地はいわき市内郷高坂町中平。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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