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双務貿易 そうむぼうえき

大辞林 第三版の解説

そうむぼうえき【双務貿易】

双務協定によって二国間で行われる貿易。相手国の製品を買い付けると同時に、自国の製品を売り込むことを前提とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

双務貿易
そうむぼうえき
bilateral trade

二国間で相互に協定して行われる貿易。1930年代の大恐慌期に、世界貿易の縮小と国際収支の不均衡に直面した各国は、その解決策として、二国間での貿易の拡大および収支の均衡を目的に双務協定を結び、貿易決済は二国間の清算協定や支払協定に基づいて行う形をとった。しかし、この方式は、二国間の貿易収支が均衡する場合は外貨の節約になるが、一般には二国間だけでの均衡は困難であるし、また、このような傾向はブロック化を推し進め、世界貿易をさらにいっそう縮小する結果となった。第二次世界大戦後は、この戦前の世界貿易縮小への反省から、共産圏諸国との貿易では、外貨不足から双務貿易が支配的であったものの、自由貿易を標榜(ひょうぼう)するガット(GATT。世界貿易機関=WTOの前身)のもとで、多数国間でなされる多角貿易へと移っていった。[秋山憲治]

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