デジタル大辞泉
「取直す」の意味・読み・例文・類語
とり‐なお・す〔‐なほす〕【取(り)直す】
[動サ五(四)]
1 改めてもう一度とる。「許可を―・す」「決を―・す」
2 改めて手に取る。また、持ち方を変える。「筆を―・して書き継ぐ」
3 気持ちを改める。沈んだ気持ちなどを回復させる。「気を―・して再度挑戦する」
4 相撲で、改めて勝負をする。「物言いがついて―・す」
5 (「撮り直す」とも書く)写真などを、改めてとる。「集合写真を―・す」「コピーを―・す」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とり‐なお・す‥なほす【取直】
- 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
- ① 物を手で持ちなおす。あらためて持つ。
- [初出の実例]「筆とりなをし、用意し給へるさまさへ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)
- ② 一度失敗したりして、もう一度物事をしなおす。あらためてする。なおす。訂正する。また、自分の都合のよいようになおす。
- [初出の実例]「ありし様など、すこしはとりなをしつつ、語りきこえ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蜻蛉)
- ③ 悪い状態に陥った物事をもとの状態にもどす。沈んだ気持などを平静な状態にもどす。また、病気などを回復させる。
- [初出の実例]「武衛所労聊取直云々」(出典:看聞御記‐応永二五年(1418)八月一二日)
- 「ややしばらく物もいはずにありけるが、やがて心を取(トリ)なほし」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後)
- ④ 相撲で、勝負のはっきりきまらなかったとき、もう一度取組をする。
- [初出の実例]「内へ来て取直しけりまけ角力」(出典:俳諧・文政句帖‐七年(1824)壬八月)
- ⑤ ( 撮直 ) 撮影・複写などをあらためてやりなおす。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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