受将棋(読み)ウケショウギ

デジタル大辞泉 「受将棋」の意味・読み・例文・類語

うけ‐しょうぎ〔‐シヤウギ〕【受(け)将棋】

遊戯の一。将棋の駒を数人に分配し、中の一人一つの駒を出して、同じ駒を持っている人がいないときは別の駒を出す。出された駒を他の人が持っていて出したときはその人が次の駒を出し、早く駒を出しきった人が勝ちとなる。
守勢にまわった将棋。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「受将棋」の意味・読み・例文・類語

うけ‐しょうぎ‥シャウギ【受将棋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 将棋の駒を使って数人で行なう子供の遊びの一つ。駒を適当に分配して順番を決め、最初の番に当たった者が、自分の配られた持駒の中から、どれでも好きなものを一つ次の者の前に出す。次の者がそれと同じ駒を持たないときには、さらに別の駒を出す。次の者が同じ駒を持っていれば、受けてそれを出し、こんどは次の者が自分の残りの持駒の中から任意の駒を出してさらにその次の番の者に示す。このようにして、一番先に自分の持駒を出し尽くした者を勝ちとする。
    1. [初出の実例]「はじき将棋請(ウケ)せうぎなどして遊び居たりしが」(出典人情本・春色江戸紫(1864‐68頃)三)
  3. 攻撃よりも守備のほうに重点を置いた将棋のさし方。敵に攻めさせて巧みに防戦し、その自滅を待つ棋風。⇔攻め将棋

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android