日本歴史地名大系 「古上野村」の解説 古上野村ふるうえのむら 富山県：東礪波郡庄川町古上野村[現在地名]庄川町古上野庄川の西岸、現町域の北端にある。北は五郎丸（ごろうまる）村（現砺波市）。もと上野（うえの）村といったが千保（せんぼ）川の洪水で流されたため村民は高堀（たかほり）（現福野町）・墓浦（はかうら）（現井波町）・長源寺（ちようげんじ）村（現福野町）領内に移り、新たに上野村（現同上）を立てた。その後千保川筋が変わったため元和三年（一六一七）一部村民が旧地に帰って再び開墾、村立てをしたことから古上野村と称したという（元禄一四年「村名由来書」川合家文書）。元和四年古上野村の作人小兵衛に八反四二歩（分米一二石余）が打渡されている（「新開検地打渡状」古上野村文書）。翌五年の家高新帳にみえる戸出又右衛門組の上野村（役家数七）は当村のことと考えられる。 古上野村ふるうわのむら 富山県：富山市旧上新川郡地区古上野村[現在地名]富山市上野・上野寿町（うわのことぶきちよう）神通川支流の土（ど）川右岸に位置し、対岸は小中（こなか）村など。上野村とも記す。江戸初期は加賀藩領、万治三年（一六六〇）の領地替で富山藩領となる。正保郷帳では上野村とみえ、高一千二五五石余、田方八二町一反余・畑方一町五反余。明暦二年（一六五六）の村御印留では草高八〇〇石、免三ツ五歩。寛政二年（一七九〇）の高物成品々手鏡では古高四〇二石余・定免三ツ三厘、新田高五升・免二ツ。所属組は清水（しみず）村と同じ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
