古後村(読み)こごむら

日本歴史地名大系 「古後村」の解説

古後村
こごむら

[現在地名]玖珠町古後

玖珠郡の北西端、山国やまくに川の上流並石なめし川流域にある。河川の多くは北流して山国川合流。南方玖珠川からの道は村の北東下河内しもかわちと北西の梶原かじわらから下毛郡に、杉山すぎやまと古後から日田郡に通じている。中世は古後郷として広い郷域を称した。初め大浦だいうら村と称し、弘化三年(一八四六)古後村に改めたというが(森藩御記録書抜)正保郷帳などでは古後村とする。慶長六年(一六〇一)の森藩領知目録(佐伯藩政史料)に村名がみえ、高七九六石余。慶長豊後国絵図でも同高。正保郷帳では古後郷に属し、田高一六五石余・畑高一九三石余で、柴山・茅山有と記す。元禄郷帳では高二四三石余で、枝郷として下河内・河原こうばる杉山梶原の四村がみえる。東部の下河内村は正保郷帳では田高一六石余・畑高五石余、元禄郷帳では高九七石余。北部の杉山村は正保郷帳では田高一四石余・畑高四石余、元禄郷帳では高一三二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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