古生痕学(読み)こせいこんがく(その他表記)palichnology

最新 地学事典 「古生痕学」の解説

こせいこんがく
古生痕学

palaeoichnology ,palichnology

古生物学の一分野。生痕化石を基に,古生物の生活史・障害・疾病・死,有機・無機的環境を解明する。地層の堆積環境の推定にも利用。生物の行動,化石の形態・産出状況を基に分類。例えば生物の行動による分類:repichnia(匍行ほこう痕),cubichnia(休息痕),domichnia(居住痕),pascichnia(移動摂食痕),fodichnia(定在摂食痕),agrichnia(農耕痕),praedichnia(捕食痕),equilibrichnia(平衡痕),fugichnia(逃避痕)。生痕化石の命名は国際動物命名規約(2005;生物の仕業,work of life)による。現生生物足跡学(neoichnology)の概念をT.Fuchs(1895)が生痕化石一般に適用。O.Abel(1935),A.Seilacher(1953),T.Hecker(1957),W.Frey et al.(1985),G.Bromley(1990)らによって体系づけられる。1990 年に国際学術誌「ICHNOS」創刊。ギリシア語のpalaio(古い)+ichnos(足跡)+logia(学問)にちなむ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古生痕学」の意味・わかりやすい解説

古生痕学
こせいこんがく
palichnology

化石足跡学,古足跡学 paleoichnologyともいう。生痕化石を研究する学問。古生物の運動,摂食,居住,共同生活闘争傷害病気,死など生活の様式機能や行動の記録を知ることを目的とする。 (→生痕 )

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世界大百科事典(旧版)内の古生痕学の言及

【古生物学】より

…古生物の系統発生と分類に関する最も伝統的分野として古動物学と古植物学があり,前者はさらに古無脊椎動物学と古脊椎動物学に分かれる。生痕化石を対象とするのは古生痕学であり,化石病理学や化石糞学もこれに含められる。古生物が死後,化石化するまでの過程は化石生成論の対象であり,これはさらに化石続成論と化石産出論に分けて論じられる。…

【生痕化石】より

…ドイツ語のLebensspurenは,生活活動もしくは生命現象の痕跡ということで化石の意味を含まないが,それらの研究はイクノロジーichnology(語源からいえば足痕学)とよばれる。生痕化石を研究する学問はパルイクノロジーpalichnology(いわゆる古生痕学)である。生痕化石はイクノフォッシルichnofossilとよばれることもあるが,この語はギリシア語とラテン語の合成語であるために批判がある。…

※「古生痕学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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