古谷綱武(読み)フルヤ ツナタケ

20世紀日本人名事典 「古谷綱武」の解説

古谷 綱武
フルヤ ツナタケ

昭和期の文芸評論家 元・東洋大学学長。



生年
明治41(1908)年5月5日

没年
昭和59(1984)年2月12日

出生地
ベルギー・ブリュッセル

出身地
愛媛県東宇和郡宇和町

学歴〔年〕
成城高校文科(現・成城大学)〔昭和4年〕中退

経歴
同人誌「白痴群」「海」などに参加、川端康成横光利一など多くの作家論を展開。戦後は「宮沢賢治研究」や、自らフェミニストと名乗り女性問題や人生論を論じ人気を集めた。著書に「横光利一」「批評文学」「川端康成」「文学紀行」、「女性のために」「母の生き方」「妻の生き方」「娘の生き方」、「児童文学の手帖」など多数。没後の平成9年遺族により蔵書約6700冊を福井県坂井郡春江町の町立図書館に寄贈夫妻の名を冠した古谷綱武・吉沢久子文庫が開設された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「古谷綱武」の解説

古谷綱武 ふるや-つなたけ

1908-1984 昭和時代の評論家。
明治41年5月5日ベルギー生まれ。古谷綱正の兄。吉沢久子の夫。谷川徹三にまなぶ。大岡昇平,中原中也らと「白痴(はくち)群」を創刊。昭和11年「横光利一」「川端康成」で文芸評論家としてデビュー。戦後は女性論や人生論,児童文学評論の分野でも活躍した。昭和59年2月12日死去。75歳。成城高中退。著作はほかに「女性のために」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「古谷綱武」の解説

古谷 綱武 (ふるや つなたけ)

生年月日:1908年5月5日
昭和時代の文芸評論家。東洋大学学長
1984年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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