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史的言語学 してきげんごがくhistorical linguistics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

史的言語学
してきげんごがく
historical linguistics

いかなる言語も時間とともに変化するが,その言語の変遷を研究する学問を史的 (歴史) 言語学という。分野別に分けるときには,史的音韻論 (音韻史) ,史的文法論 (文法史) ,史的意味論などという。 19世紀には,H.パウルにその典型をみるように,史的言語学のみが科学とみなされていたが,20世紀に入ってソシュールにより共時言語学の独立,それと通時言語学との峻別が提唱され,さらに R.ヤコブソン,N.トルベツコイ,A.マルティネらによって構造的史的言語学が打立てられた。これにより,以前のような個々の言語要素の変遷ではなく,言語の体系・構造の変遷がより全体的にとらえられるようになった。なお,史的言語学を共時 (記述) 言語学から区別するのは,あくまでも言語そのものの総合理解のための方法であって,言語そのものが2つの面に分裂していることを主張するものではない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の史的言語学の言及

【言語学】より

意味論
【通時言語学】
 言語は時とともに変化する。したがって,言語そのものを研究するもう一つの分野として,言語の変化を扱うものが存在可能であり,これを〈通時言語学〉〈史的言語学〉〈歴史言語学〉などと呼ぶ。言語は,音韻,文法,語彙および意味の全面にわたって変化してゆくので,それぞれの面の変化が研究の対象となる。…

※「史的言語学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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