右方の楽(読み)ウホウノガク

デジタル大辞泉 「右方の楽」の意味・読み・例文・類語

うほう‐の‐がく〔ウハウ‐〕【右方の楽】

雅楽で、平安初期の楽制改革以降、右方楽人が担当した楽。朝鮮系三韓楽を主に、中国東北地方の渤海楽ぼっかいがくを含む。高麗楽こまがく右楽。右方。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「右方の楽」の意味・読み・例文・類語

うほう【右方】 の 楽(がく)

雅楽の中心である大陸からの輸入音楽のうち、古代中国系を左方の楽というのに対し、古代朝鮮系の方をいう。別に前者唐楽(とうがく)後者高麗楽(こまがく)ともいい、楽器編成や曲風が違う。また、舞楽を左方と右方に分け、左舞(さまい)右舞(うまい)という。普通、右方の楽は舞楽として奏され、管弦というばあいは、左方の楽に限られる。⇔左方の楽

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android