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三韓楽 さんかんがく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三韓楽
さんかんがく

飛鳥時代から奈良時代にかけて伝来した百済楽,高句麗楽,新羅楽の総称。日本の雅楽のなかの「高麗楽 (こまがく) 」に完成される前段階の,日本に伝来した当時の朝鮮系の音楽をさす。ただし,当時の朝鮮を三韓というと誤解を招きやすく,三国楽というべきであるともされる。

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デジタル大辞泉の解説

さんかん‐がく【三韓楽】

上代に朝鮮半島から伝来した、新羅(しらぎ)百済(くだら)高句麗(こうくり)の楽舞。平安初期に高麗楽(こまがく)の名のもとに統合され、右方(うほう)楽舞の中心となった。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

さんかんがく【三韓楽】

日本に伝えられた朝鮮半島3国(新羅,百済,高句麗)の楽舞。それぞれ新羅楽,百済楽,高麗楽(こまがく)という。伝来の経緯は定かでないが,《日本書紀》は允恭天皇の葬礼に際して新羅王が楽人80名を遣わしたと伝える。これは外国楽に関するもっとも古い記録であるが,そのとき限りのものであったのか継続的に教習,伝承されたのかは不明である。百済楽についての最古の記事は同書欽明天皇15年に4名の楽人の交替を述べるもので,それまでに伝来していたことがうかがえる。

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大辞林 第三版の解説

さんかんがく【三韓楽】

古代日本に朝鮮半島から伝来した新羅しらぎ楽・百済くだら楽・高麗こま楽の3種を一括した呼称。3種の区分は次第に失われ、九世紀以後は渤海ぼつかい楽をも合わせて「右方うほう高麗楽」と総称されるに至った。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の三韓楽の言及

【高麗楽】より

…元来は古代の日本に伝来した大陸系諸楽舞のうち,高句麗からのものを高麗楽と称した。この高麗楽は,新羅楽・百済楽とあわせて三韓楽と総称され,現行の高麗楽の母体となったものである。高句麗直伝を意味する〈高麗楽〉の用例は,雅楽寮の記事に多くみられる。…

【朝鮮音楽】より

…高句麗の楽舞は高麗楽(こまがく)という名で日本にも伝えられ,箜篌(くご),横笛,莫目(まくも)(おそらく管楽器の一種。現存しない)を使用し,百済楽,新羅楽と合わせて三韓楽と呼ばれた。百済の音楽は,史料が最も少ない。…

【日本音楽】より

…これが文献上明らかにされている日本における外国音楽教習の最初である。その後,高句麗(こうくり)(新羅,百済の音楽と合わせて三韓楽といった),唐,度羅(とら)(今のタイ国メナム川流域にあった古代国家であるとする説が有力),林邑(りんゆう)(今のベトナム中部),渤海(ぼつかい)(今の中国東北部)などの諸国から外来楽舞が相ついで輸入され,日本人によって演奏されるようになった。他方では,前代の祭祀楽舞をはじめ原始日本の音楽は,しだいに前述の外国音楽の影響を受けて整理・改編された。…

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