叶福助(読み)カノウフクスケ

デジタル大辞泉 「叶福助」の意味・読み・例文・類語

かのう‐ふくすけ〔かなふ‐〕【×叶福助】

江戸時代、願い事がかなうといって神棚に祭った福助人形。→福助

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精選版 日本国語大辞典 「叶福助」の意味・読み・例文・類語

かのう‐ふくすけ かなふ‥【叶福助】

〘名〙 上下(かみしも)を着けた、頭の大きい、座った形の、幸福をかなえるという、縁起の人形。山城国京都市)深草焼の一つ。願いごとがかなうというので、文化一八〇四‐一八)頃から江戸で流行し始め、茶屋遊女屋などの水商売の家の神棚にまつられ、今戸焼でも作られた。のち、一般家庭にも流行した。福助。
滑稽本・叶福助略縁記(1805)「此度回向院におゐて、叶福助(カナフフクスケ)神の開帳あり迚(とて)

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