合奉行(読み)アイブギョウ

精選版 日本国語大辞典 「合奉行」の意味・読み・例文・類語

あい‐ぶぎょうあひブギャウ【合奉行】

  1. 〘 名詞 〙 鎌倉、室町幕府の職名。鎌倉幕府の訴訟制度で、主任奉行として事件審理を担当した本奉行を補佐し、訴訟手続きに違反がないかどうかを監査した奉行。本奉行は事件発生ごとに引付(ひきつけ)構成員より選ばれたが、合奉行は常置官職であった。室町幕府の訴訟制度でも本奉行の補佐役であったが、本奉行が訴人側の訴訟事務を主に担当したのに対し、合奉行は論人側のそれを担当した。相奉行
    1. [初出の実例]「頭人、越後守 久時 奉行安当大蔵丞 長嗣 合奉行秋元太郎左衛門尉」(出典:高野山文書‐正安三年(1301)六月二一日・太田貞宗所務和与引付頭人以下注文)

ごう‐ぶぎょうガフブギャウ【合奉行】

  1. 〘 名詞 〙あいぶぎょう(合奉行)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android