デジタル大辞泉
「合縁奇縁」の意味・読み・例文・類語
あいえん‐きえん〔あひエン‐〕【合(い)縁奇縁/相縁機縁】
人と人との気心が合うも合わないも、不思議な因縁によるということ。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
合縁奇縁
人と人とのめぐりあいや、気持ちがうまく合うのも合わないのも、すべて因縁によるということ。
[使用例] 愛縁機縁は見てわからず、しかるを梅屋舗の腰掛にてちょっと見たばかりで縁談沙汰、なんと無造作なる夫婦にあらずや[坪内逍遙*当世書生気質|1885~86]
[使用例] 銀座八丁目から木挽町八丁目に通ずる橋だからというので、「八通八」と命名され、ヤツヤバシと読むのだと聞かされても、銀座の橋としての実感がともなわない。つまりは、ものみな合縁奇縁の親疎があること、住んでいた町の、橋の一つについても、それは言えることなのである[池田弥三郎*銀座十二章|1965]
[解説] 江戸時代からあることばです。由来は定かではありません。古い辞書では、「愛縁機縁」という仏教語とも、「逢縁機縁」という謡曲から出たとも説明されますが、信頼度はもう一歩です。
表記も、「愛縁奇縁」「相縁機縁」「相縁奇縁」「合縁気縁」など、いろいろです。ただ、「いい縁に合うかどうかは奇妙な因縁による」という意味と考えれば、さしずめ「合縁奇縁」が妥当でしょう。
似た言い方に、「縁は異なもの味なもの」があります。これもまた、「縁は奇妙なものだ」と言っており、「合縁奇縁」と同じ考えに立っています。
人と人との関係を表すことばとしては、ほかに「相性」(合い性)があります。もとは中国の五行説から来ており、日本では、「相手と性が合うかどうか」という占いにも使われます。
「合縁奇縁」も「合性」も、人間関係が自分にはどうにもできない要因で決まることを示しています。ただ、人との関係は、努力によって変えていける部分があるのも、また事実でしょう。
出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報
Sponserd by 
合縁奇縁
人と人とが互いに和合するのもしないのも、すべて因縁によるものだ。特に男女、夫婦、友人などの巡り合いについていう。
[使用例] 合縁奇縁は見てわからず、しかるを梅屋舗の腰掛けにてちょっと見たばかりで縁談沙汰[坪内逍遙*当世書生気質|1885~86]
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報
Sponserd by 