吉田城山(読み)よしだのじようやま

日本歴史地名大系 「吉田城山」の解説

吉田城山
よしだのじようやま

[現在地名]富士吉田市新屋・上吉田

新屋あらやの集落の北にある戦国期の城跡。標高八七四メートルの南北に細長い城山に構築されている。城山の南北両端と山上の南寄り部分で旧状がかなり損なわれているものの、遺構の残りは比較的よく、近年の数次にわたる測量や発掘調査により全容の把握が進んでいる。遺構は城山中央の最高所にある部分的に土塁をめぐらせた方形の郭と、北端部の高所にある郭とがその中心となる。中央部の郭の北側には数段の郭がみられ、中ほどには尾根を切る空堀もある。その先は痩尾根となり、鞍部に堀切と西側に二ヵ所の竪堀がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android