火急(読み)カキュウ

デジタル大辞泉 「火急」の意味・読み・例文・類語

か‐きゅう〔クワキフ〕【火急】

[名・形動]火のついたように、さし迫った状態にあること。また、そのさま。緊急。「火急な(の)用事」
[類語]危急危機ピンチいざという時いざ鎌倉まさかの時危急存亡のとき

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精選版 日本国語大辞典 「火急」の意味・読み・例文・類語

か‐きゅうクヮキフ【火急】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 火が燃え広がるように速やかにすること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「火急に道に上り、便ち公庭に参じて、具に事の由を奏す」(出典:将門記(940頃か))
  3. 事態がきわめてさし迫っていること。また、そのさま。焦眉(しょうび)の急。緊急。
    1. [初出の実例]「雖兼日素願。縡已火急之間、殆難及後日」(出典吾妻鏡‐治承四年(1180)七月五日)
    2. 「何か火急の要事が有るやうで」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
    3. [その他の文献]〔白居易‐勧歓詩〕

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普及版 字通 「火急」の読み・字形・画数・意味

【火急】かきゆう

大至急。

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