日本歴史地名大系 「吉野町館跡」の解説
吉野町館跡
よしのまちやかたあと
町並の長さは二・五町で、出入口に鉤手がつくられている。町並の中央、
吉野町館はだれが居館したか明白でないが、天正一一年(一五八三)一一月三〇日、小笠原貞慶が日岐丹波守に重恩として、北山三〇貫文、日岐山四〇貫文、大穴三〇貫文、堀之内三〇貫文、一日市場三〇貫文、本領吉乃(野)七〇貫文を宛行っており、日岐(丸山)丹波守の本領が吉野とされていることからして、彼の居屋敷をこの吉野町の堀ノ内に一応比定する。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報