名古屋桐箪笥(読み)なごやきりたんす

事典 日本の地域ブランド・名産品 「名古屋桐箪笥」の解説

名古屋桐箪笥[木工]
なごやきりたんす

東海地方、愛知県の地域ブランド。
名古屋市・春日井市・丹波郡扶桑町などで製作されている。約400年前、名古屋城築城に携わった職人たちが城下町に定着し、箪笥長持製造したのが始まり。材料となる飛騨桐の産地近く良材が容易に入手できた。狂いの少ないこと、他産地のものと比べて20cmほど幅が広いこと、釘はヒバなどを用いることに特徴がある。湿気を防ぎ熱を通しにくい高級品。1981(昭和56)年6月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「名古屋桐箪笥」の解説

名古屋桐箪笥

愛知県名古屋市、春日井市で生産される伝統的な桐箪笥。名古屋城築城の際に集められた職人たちが城下町に定住し、箪笥や長持などをつくり始めたのが起源とされる。他産地の製品に比べ幅が広く、くぎにはヒバまたは同等の材質のものを用いるのが特徴。製造の全工程を1人の職人が行う。国指定伝統的工芸品。

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