名残の月(読み)ナゴリノツキ

精選版 日本国語大辞典 「名残の月」の意味・読み・例文・類語

なごり【名残】 の 月(つき)

  1. 夜明けの空に残っている月。有明けの月。
    1. [初出の実例]「われは東に赴けば、名残の月の西の宮、潮の蛭子の浦遠し」(出典:謡曲・雲林院(1426頃))
  2. 陰暦九月十三夜の月のこと。前月十五夜の名月に対してその年の最後の観月とするところからいう。後の名月。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「来る十三夜名残の月を北山にて御覧有」(出典:浄瑠璃・娥歌かるた(1714頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android