温鉱泉1キログラム中に10ミリグラム以上の鉄分Fe(Ⅱ)+Fe(Ⅲ)を含む温泉。Fe泉と表記する。以前は鉄泉とよばれていたが、1978年(昭和53)の鉱泉分析法の改定により含鉄泉となった。温鉱泉1キログラム中に20ミリグラム以上含むと療養泉となる。含鉄泉のうち硫酸塩を含むものは鉄(Ⅱ)硫酸塩泉(緑礬泉(りょくばんせん))という。鉄は主として炭酸水素塩として溶存し、含有成分により鉄(Ⅱ)炭酸水素塩泉、鉄(Ⅱ)・カルシウム(マグネシウム)炭酸水素塩泉などに分類する。日本の温泉の約1%を占め、浴用としてリウマチなど、また飲用として貧血の治療に用いる。湧出(ゆうしゅつ)後炭酸ガス(二酸化炭素)が放出されると炭酸鉄、含水酸化鉄を生成し赤褐色の沈殿物を生成する。群馬県伊香保温泉(いかほおんせん)、兵庫県有馬温泉(ありまおんせん)などが代表的なものである。
[綿抜邦彦]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...