ラド(読み)らど(英語表記)rad

翻訳|rad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラド」の意味・わかりやすい解説

ラド
rad

放射線吸収線量実用単位記号radまたは rd。 1radは放射線がイオン化作用によって 1kg物質に 0.01Jのエネルギーを与えるときの吸収線量SI単位グレイ (Gy) との関係は 1rad=10-2Gy=10-2J/kg 。単位名はラテン語のラディウス (光線) に由来する。放射線治療においても一般にこの単位が用いられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラド」の意味・わかりやすい解説

ラド
らど
rad

吸収線量の単位。1キログラムの物質が0.01ジュールのエネルギーを吸収するときの吸収線量をいう。記号はrad。1953年国際放射線委員会でCGS単位で定義され、1970年国際単位系で再定義された。実用上はラドレントゲンもほぼ同量のエネルギーを表す。名称は、1918年に、X線量の単位を一匹ネズミを殺すに必要な線量として提案されたことによる。

[小泉袈裟勝]

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