呉絽(読み)ゴロ

デジタル大辞泉 「呉絽」の意味・読み・例文・類語

ゴロ

ゴロフクレン」の略。
[補説]「呉絽」「呉羅」「呉呂」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「呉絽」の意味・読み・例文・類語

ゴロー【呉絽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ゴロフクレン」の略「ゴロ(呉絽)」から ) =ゴロフクレン(呉絽服連)
    1. [初出の実例]「帯はごろうと茶どんすのくじらのしんなきを二つにおって」(出典:洒落本・魂胆胡蝶枕(1802)四)

ゴロ【呉絽】

  1. 〘 名詞 〙ゴロフクレン(呉絽服連)」の略。
    1. [初出の実例]「幅綸を江戸俗は、ごろと云、京坂はふくりんと云」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)一七)

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百科事典マイペディア 「呉絽」の意味・わかりやすい解説

呉絽【ごろ】

オランダ語のgrof greinの転訛(てんか)で呉絽服連(ふくれん)とも。室町末期ごろの南蛮渡来の毛織物一種ラクダ毛,粗剛な羊毛,ヤギ毛などを用いた平織の梳毛(そもう)織物で,綿・麻・絹との交織もあった。織物としては下級品。合羽,羽織などにした。明治以後は染めて女帯などにし,その廃物は垢(あか)すり布に使われた。

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