梳毛(読み)ソモウ

デジタル大辞泉 「梳毛」の意味・読み・例文・類語

そ‐もう【×梳毛】

羊毛繊維をくしけずって短いものを取り除き、長い繊維を平行にそろえること。また、その長い繊維。

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精選版 日本国語大辞典 「梳毛」の意味・読み・例文・類語

すき‐げ【梳毛】

  1. 〘 名詞 〙 髪の形を整えるために、前髪や髱(たぼ)に入れる毛。また、梳櫛(すきぐし)にはさんで、髪を梳くのに用いる毛。
    1. [初出の実例]「駅の近くの通りまで、束髪へ入れるすき毛を買ひになぞ出て行った」(出典:桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉九)

そ‐もう【梳毛】

  1. 〘 名詞 〙 羊毛などの獣毛を処理して鋼鉄製の針でくしけずり、短繊維を除き、長繊維だけを直線状に平行にそろえること。また、そのようにした毛。
    1. [初出の実例]「混合する異種原料により絹紡、綿紡、紡毛、梳毛等各種の紡機により試紡せられてゐるものであるが」(出典:カポク繊維(1943)〈森田喜三郎〉)

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世界大百科事典(旧版)内の梳毛の言及

【毛糸】より

毛織物のための織糸,工業的に機械生産するための糸,手編み用の手編糸があり,ここでは通例にしたがって手編糸のことを毛糸と呼ぶ。紡績上の違いから繊維の長い梳毛(そもう)糸と,繊維の短い紡毛(ぼうもう)糸に分けられ,手編糸は一般に梳毛糸が用いられる。毛糸を太さで分類すると,極太毛糸,並太毛糸,中細毛糸,合細毛糸(以上は4本撚糸),極細毛糸,特細毛糸,超特細毛糸(以上は2本撚糸)に分けられる。…

※「梳毛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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