改訂新版 世界大百科事典 「和歌色葉」の意味・わかりやすい解説 和歌色葉 (わかいろは) 鎌倉初期の歌論。上覚が1198年(建久9)に著し,顕昭の校閲を受けたのち後鳥羽院に献上。3巻から成り,上巻は和歌の由来や種類,秀歌論,歴代の撰集と重要歌人,異名や名所などといった歌人必須の知識を網羅し,中・下巻は《万葉集》から《堀河百首》までの難解な和歌205首を解釈する。《奥儀抄》や《和歌初学抄》に依拠する場合が多く独創性に乏しいが,当時の六条家周辺の歌人の歌論を知るうえで重要。執筆者:赤瀬 知子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by