日本歴史地名大系 「和田八幡宮」の解説 和田八幡宮わだはちまんぐう 島根県:飯石郡赤来町小田村和田八幡宮[現在地名]赤来町小田小田(おだ)川の右岸、和田の地に鎮座する。主祭神は品田別命・帯仲津彦命・息長足姫命。旧村社。社伝によると、平治元年(一一五九)来島(きじま)庄小田郷の清水(しみず)池の畔にある楠の大樹に神霊の降臨があり、岡部八郎保成が神託を受けて山城石清水(いわしみず)八幡宮に奉請。同二年神官の長里右京之亮藤原定利が分霊を奉遷、社号を来島八幡宮として鎮祭した。それ以来土地が和らぎ五穀豊穣をもたらしたので地名を和田と改め、社号も和田八幡宮と改めた。永禄元年(一五五八)毛利方の高野山入道久意が和田八幡宮に一宿したが、赤穴勢の夜襲により石見へ敗退、社殿も焼失した(雲陽軍実記・出雲私史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報