和羹(読み)わこう

精選版 日本国語大辞典 「和羹」の意味・読み・例文・類語

わ‐こう‥カウ【和羹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 種々の菜を混ぜ合わせて調理した吸物
    1. [初出の実例]「和羹如可適、以此作塩梅」(出典経国集(827)一一・奉和殿前梅花〈高村田使〉)
    2. [その他の文献]〔書経‐説命下〕
  3. 君主を補佐して、政事を整え治めること。
    1. [初出の実例]「和羹未中滋、恐懼銅符入手時」(出典:田氏家集(892頃)中・和野秀才叙徳吟見寄)
    2. [その他の文献]〔張説‐恩制賜食於麗正殿書院宴賦得林字〕

か‐こうクヮカウ【和羹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 肉や野菜など種々のものを混ぜて味を調和させた羹(あつもの)
    1. [初出の実例]「此時想得和羹事、誰問当初傅野雲」(出典:江吏部集(1010‐11頃)上・春日野行)
    2. [その他の文献]〔書経‐説命下〕
  3. 君主を助けて天下宰領すること。また、その人。宰相。〔張説‐恩制賜食於麗正書院宴詩〕

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普及版 字通 「和羹」の読み・字形・画数・意味

【和羹】わこう

塩梅。

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