咳嗽(読み)ガイソウ

デジタル大辞泉 「咳嗽」の意味・読み・例文・類語

がい‐そう【××嗽】

[名](スル)せき。しわぶき。
「一歩一歩にあえぎ、―す」〈蘆花自然と人生

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「咳嗽」の意味・読み・例文・類語

がい‐そう【咳嗽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「咳」は、痰がなくて声のあるせき。「嗽」は、声がなくて痰のあるもの ) 気道粘膜が刺激されて反射的、急激に起こる呼気運動。せき。しわぶき。咳(がいそく)
    1. [初出の実例]「湯を御すこしあってから欬漱をめされて、わきへひきつめひきつめするとて」(出典:史記抄(1477)六)
    2. [その他の文献]〔魏志‐華陀伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「咳嗽」の意味・わかりやすい解説

咳嗽
がいそう
cough

咳 (せき) のこと。肺内の空気が音を伴って反射的に呼出される現象をいう。上気道に対する種々の物理的,化学的または炎症性刺激が原因となる。そのほか,胸膜縦隔,耳,食道などの刺激によっても起りうる。咳の性状は多様であって,痰を伴うものを湿咳といい,伴わないものを乾咳という。後者は主として肺外性の原因で起ることが多く,これに対し湿咳は気管支および肺に分泌液滲出液があるときに起る。咳の声調や発作様相は,病気によって異なる。咳が2~3週間も続くときは,肺癌など重大な病気の前兆かもしれないから,医師に相談することが必要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の咳嗽の言及

【咳】より

…医学的には〈咳嗽(がいそう)〉という。咳中枢の興奮によって生じる気道の防御反射。…

※「咳嗽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android