唱和(読み)ショウワ

精選版 日本国語大辞典 「唱和」の意味・読み・例文・類語

しょう‐わシャウ‥【唱和・称和】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まず一方が唱え、あとから他方が同じ文句を唱えること。また、一人が唱え、続いて他の多くの者がそれに合わせて唱えること。
    1. [初出の実例]「正四位下長田王〈略〉等為頭。以本末唱和。為難波曲。〈略〉八裳刺曲之音」(出典:続日本紀‐天平六年(734)二月癸巳)
    2. 「追和とは、時に当って唱和するに非ずして、古人の詩を、今追て和するや」(出典:詩轍(1786)四)
    3. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕
  3. 一方が作った詩歌に応じて、他方が詩歌を作ること。
    1. [初出の実例]「恩容唱和驚天意、願遂編成数巻書」(出典:菅家文草(900頃)一・奉呈田別駕答之中、有恐作冬雷開蟄促之句)
    2. [その他の文献]〔張籍‐哭元九少府詩〕

しょう‐かシャウクヮ【唱和】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「か」は「和」の漢音 ) =しょうわ(唱和)

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普及版 字通 「唱和」の読み・字形・画数・意味

【唱和】しよう(しやう)わ

詩歌を唱酬する。唐・張籍〔元九少府()を哭す〕詩 閑來、各數ふ、經の地 後、齊(ひと)しく吟ず、唱和の詩

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