喜録寺井溝(読み)きろくじいみぞ

日本歴史地名大系 「喜録寺井溝」の解説

喜録寺井溝
きろくじいみぞ

江戸時代、猪崎いざき村の水田のうちやや高所に位置するものは三段さんだん池のほかうえ池・車屋くるまや池・上楽じようらく池などの池水に頼ったが、南方一帯由良川に近い所では、由良川から取水したこの井溝を利用した。

永代録綱目実記(塩見家蔵)によると、文政八年(一八二五)、村の東端喜録寺の由良川堤防下に水門をつくって水を引いたのが最初である。同書に次のようにある。

<資料は省略されています>

水路の取入口付近は由良川の屈曲点にあたり、洪水時の水勢が激突する個所であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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