喬木村(読み)たかぎむら

日本歴史地名大系 「喬木村」の解説

喬木村
たかぎむら

面積:六六・五六平方キロ

下伊那郡のほぼ中央部、天竜川左岸(竜東地区)に位置する。北は豊丘とよおか村、東は伊那山脈の山頂を境にかみ村、南は飯田市の上久堅かみひさかた・下久堅区、西は天竜川を挟んで飯田市並びに上郷かみさと町に接する。

山地が八〇・六パーセントを占め、森林資源の維持と水源涵養に役立っている。山地から天竜川に向かって河岸段丘が形成されており、高位段丘といわれる机山つくえやま野田原のたばら桃添ももぞえの段丘がある。中位段丘としてローム層の大原おおはら上の原うえのはら城原じようばらなどの段丘、下位段丘として、標高五〇〇メートルの伊久間いくま帰牛原きぎゆうばら・城原(下段)の段丘、低位段丘は天竜川の氾濫原で低平肥沃な水田地帯である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「喬木村」の意味・わかりやすい解説

喬木〔村〕
たかぎ

長野県南部,伊那盆地の南東部,天竜川の左岸にある村。村名由来中国の『詩経』にある,助け合う村の姿を表すことばからとったという。天竜川の段丘面を利用した米作や果樹栽培,畜産が主産業。中央を流れる小川川流域に小川ノ湯温泉がある。面積 66.61km2人口 5973(2020)。

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